あっ!
この美しい夕陽…
あかね色に染まる、その夕暮れ時は。
『あの人』が、私と逢瀬し。
愛を確かめあう日。
秘密の合図だわ。
そうよ。
いつもの待ち合わせ場所は。
ビーチサイドにある。
古ぼけた小屋。
でもね。
私たちにとっては、スイートルーム。
クスッ『あの人』ったら。
待ちくたびれていないかしら?
早く小屋に飛び込んで。
「ハロー」も言わずに。
熱い、くちづけを…
…居なかったわ。
居る訳が無いわよ!
どうして私って。
こういう嘘や妄想の中でしか。
生きられないのかしら?
とほほ…
でも、そんな私が好きよ。
また、美しい夕陽の時に足を運ぶわ。
陽も沈んだし。
さ、帰ろ【ブッ!】←(※屁をこいた音)
終。