マリリン・モンローの代表作…ジャンルだけを見ましても「コメディ」「サスペンス」「ミュージカル」「時代物」「現代劇」、、、彼女は、作品毎、役柄毎に、女優として飛び抜けた才能。並々ならぬ器用さ、順応さを発揮しております。
私的には、等身大の普通の女性を演じる「現代劇」より、それ以外のジャンル。突拍子の無い役、極端な役を、こなしている作品こそ、マリリン・モンローが、女優として最大に魅力を炸裂させているのでは(?)と感じます。
…しかし、どうしても、モンローに付いてまとう、女優以外での、哀しい部分や問題…。マスコミ的なクローズアップ。モンローを語った書伝。等が、頭に、ちらつき、よぎるものです。。。私は、それを知り、含めた上で『王子と踊り子』を観ると、気が安らぎます…なぜなら、モンロー自身の本来持つ、心より優しい性格。無垢な精神の美。弱者を守り抜く慈しみ。そして繊細さゆえのモロさ。クリアな感性。。。その全てが、この作品の映像には、はっきり溢れ出てキラキラしているからです。。。。。。。。物語の舞台は…1911年のロンドン。街の劇場でショーを観た、チャールズ大公(ローレンス・オリビエ)は、ショーの後、一座に言葉を賜る。その時、大公の前で肩ひもが切れたショーガールの、エルシー(マリリン・モンロー)に、瞳を奪われてしまい、大公は、エルシーを晩餐に誘う。。。「どうせ、一夜だけの口説きよ」と、エルシーは、、、知恵が未発達な乳幼児かと思えば、アスリートの様な俊敏な筋肉をも持ち、人生の機微をも心得る頭の回転の速さを発揮。まさに生きてきた『技』で、するりと大公を、かわしてしまう。。。。しかし、正直な気持ちを自由に話している内に、エルシーは大公に愛情を感じはじめる…。
宮廷ロマンスの傑作。街の踊り子と、孤独に生きる大公の恋物語。。。キュートで可愛く、そしてセクシーで甘い。女神の様なマリリン・モンローの魅力が存分に堪能出来ます
1957年作品。
豪華絢爛度(5)
競演者豪華度(5)
(名優:ローレンス・オリビエ、シウ゛ィル・ソーンダイク、ジェレミー・スペンサー)
女性にオススメ度(5)
憂い、哀しさ度(5)
ファミリー