イースター・パレード

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この作品の大ヒットの裏には、様々な困難を乗り越えた上での製作。。。そして成功が語られております。
当時、ジュディ・ガーランドとジーン・ケリーを主演。助演でシド・チャリシーを迎える予定だった本作でしたが。。。
リハーサルの時点で、ジーン・ケリーが骨折。シド・チャリシーも足の筋を痛める事態になり、やむなく二人は降板…。

 

その時、既に芸能界から引退していたダンスの神様、フレッド・アステアに、ジーン・ケリーの代役として熱いラブコールを。そしてシド・チャリシーの代役としては、既に他映画会社や舞台ではベテラン・ダンサーだった、アン・ミラーが見事、オーディションを突破し代役を獲得。
結果的に「ジュディ・ガーランド。引退を取り止め復活のフレッド・アステア。アン・ミラーの、代表作の1つ」に、挙げられ、後世に語り継がれる伝説のミュージカル映画。永遠の名作に成り得たのです。

 

特筆すべき点は、タップダンサーとしては勿論、歌や演技力でも才能溢れ定評ある助演女優、アン・ミラーのダンス。まるで映像を早まわししたかの様な、神がかり的「強烈!高速タップダンス」…実は当時、背骨を痛め、コルセットとテーピングをグルグル巻きつつ踊っていたとは思えない、命を賭けた伝説の名ダンスは見所のひとつです。

 

あらすじは…ダンス界の花形、ドン(フレッド・アステア)は、イースター祭のショーを前に、ダンスパートナーだった、ナディーン(アン・ミラー)を他社に引き抜かれてガックリ、、、腐ったドンは、もう誰でも良いと、街の酒場で、踊りの基本すら知らずに歌い踊るショーガールの、ハンナ(ジュディ・ガーランド)を突然スカウト。。。
ハンナとドンのダンスパートナーとしての成長。そして…少しづつ発展して行く恋の行方。横やりをしてくる高飛車のナディーンと、ハンナに一目惚れをした好青年(ピーター・ローフォード)の甘い囁き。。。

 

ジュディ・ガーランドの魅力のひとつに、卓越した芸人根性が挙げられます。可愛い子ちゃん主演女優では演じられない、演じ切れない「ひょうきんな笑いのセンス」バラエティ的な「汚れ」そして「究極のチャーミングさ」まで、全ての引き出しの中身を本作品では惜しみも無く披露。。。世界中を熱狂させたのも、まさに頷ける、ワン・アンド・オンリーの才能を、お楽しみ頂ける作品でもあります(^o-)vvv

1948年作品。
幸せ度(5)
各演者才能度(5)
華やか御洒落度(5)
感動度(4)
笑い度(4)