サンセット大通り

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歪んだ焦点と精神…
堕落する狂気…
絶望のまま悲劇へ…

 

サイレント映画(無声映画)時代の大スター、ノーマ(グロリア・スワンソン)は、過去の忘れ去られた存在…しかし現在でも「大スター」の、記憶のまま、止まっている彼女の精神は、、、世にも奇奇怪怪な生活を送る…
彼女に囚われの身(かこわれた愛人)となる、脚本家の男(ウィリアム・ホールデン)は、彼女の歪んだ狂気から、逃れようとすればする程、更なる狂気の世界へ堕ちて行く…
ハリウッド映画界の『闇』と『裏』の部分を、リアルに映像化。

 

大スターの虚栄と末路…
業界の辛辣と冷淡さ…

 

名匠、ビリー・ワイルダーがメガホンを取る、度肝を抜く大傑作。

 

…本作品で、狂気のスター役を演じる「グロリア・スワンソン(1897年〜1983年没)」は、実際に、1920年代〜の、サイレント映画界で「大輪の華」と、称された、本物の大スター。
サイレントから、トーキー映画(現在の映画の形)に変わり、、、彼女の人気は影を薄め、潜んでいたのを…約20年ぶりに「主演」として、本作品に大抜擢。。。役柄と実際の彼女の状態が、オーバーラップして見える迫真の演技力で、結果。。。映画は大ヒット!!グロリア・スワンソンという名女優が、見事な『大復活』を遂げ、大賞賛を浴び、、、現在でも語り継がれる、彼女の伝説的名作になりえたのです…
相手役の「ウィリアム・ホールデン」…彼は、1938年(20歳の時)に、映画デビュー。瞬く間にアイドルスターとなるが、、、以降、人気は伸び悩み急降下。。。そんな落ち目の彼を、ビリー・ワイルダーが、先見の眼で抜擢し、これまた彼も本作品で、大人の俳優とし「大ブレイク」を果たした。。。グロリア・スワンソンの大復活劇より、ウィリアム・ホールデンの大ブレイク劇が、人々に印象をつけ…以来、オードリー・ヘプバーン。ソフィア・ローレン。グレース・ケリー。。。大物女優らと競演し、1950年代〜を、代表する(アカデミー受賞の)名俳優として君臨したのです。

 

1950年作品。
豪華競演者度(5)
ストーリー展開度(5)
狂気・奇っ怪度(5)
華やかさ度(5)
ファミリー度(3)

 

※右の写真は、グロリア・スワンソンが、サイレント映画時代(約90年前)驚きの…若かりし頃ね(^_-)vvv